祖母が

自室から出ると、線香の匂いがした。
祖母が、帰って来た。



親戚だかなんだかよく解らない人達がわんさと来ていた。
勿論俺はその席には出席しない。


仏教だか、なんだかよく解らない物に成り行きで入信したくないからだ。
そんな儀式めいたものには出席しない。(形では闘病中な為に、となっている。)



だが、独自の考えか、ある種の洗脳かは知らないが、
人は死んだら、深い眠りにつくと思っている。


今、祖母だった肉体は家にある。




そして、俺はギター手に取った。
永眠=即ち眠っているんだ。夢くらい見るかもしれない。
その時、俺の弾いた曲が聴こえてくれば、


そんな夢のようなことだって、可能性がゼロなわけではないと思う。































そんなことを口実に、今日も平常運転で稼動していたのであった。