身内の命が危ない。
と言う淵に立ってやっと人命の尊さと言う物を知った気がする。
しかし人間というのは極端な物で、
あっけないほど素直にこの事態を捉えている自分が居る。


人間は地球と言う星の上に67億人ほど居たっけ?
つまり1/670000000と言う量産の効いた生命で、(それでも昆虫等と比べられないくらいに少ないが)
絶えず生き死にを繰り返している。が、それでも増え続けている。
その円の一環と言うだけの事であって、広い目で見れば日常的な事と言っても過言ではない。


だが観点を変えると、
「この俺」と言う唯一無二の存在の産みの親の産みの親と言う、
これまた唯一無二の存在が消えうせると言う事だ。
後どのくらい生きていてくれるのかは知らないが、
その人の死を惜しむ人が居ると言う事を身を持って知った。
俺が死んだらどうなるのだろう?
今の俺のような境遇、つまり両親や親が悲しむだけであってそれ以上でもそれ以下でもない。
生態系と言うとてつもなく大きな眼で見てもなんら支障は無いのだから。


まぁ暫くは死ぬつもりは無い。
安定とは言わないが悪化もしていないことだしな。
だがこのままのワケにもいかないのだ。